システム構成・設置方法
【事前準備:接続プラグ加工】
MotoLAP送信器に同梱されている3.5mmΦステレオミニプラグを使って加工します。
ミニプラグの先端と奥側の両端を通過センサー(光電管スイッチや 赤外線センサー等)からの信号出力(スイッチ)を接続します。 この2つの信号線の短絡・開放の変化を検知します。
【注意】この信号線に電流を流さないでください。送信器が壊れます。
【設置手順】
●1つめの送信器の設置
  1. センサーをコースに設置します。(電源も接続)
  2. 送信器に電源を接続します。 センサーからの出力プラグ(上記の加工したプラグ)と送信器と接続します。 電源、プラグの順番はありません。
  3. 周期的な2回点滅を開始します。その点滅が終了(約30秒)するまで、待ちます。
  4. センサーを反応させ、MotoLAPアプリ上でタイム計測が始まることを確認します。
●同一コースで2台目以降の送信器の設置
  1. センサーをコースに設置します。(電源も接続)
  2. 1台目の送信器の付近で、設置する送信器に電源を接続します。
  3. 周期的な2回点滅を開始します。 点滅2回を繰り返している間に、一台目の送信器よりデータ送信させます(センサーを反応させます)。 そのデータを受信し、タイムカウンタを同期します。 その後、点滅が終わり、消灯(待機状態)に移行します。(詳しくは下記参照)
  4. センサーの出力プラグと送信器と接続します。
  5. センサーを反応させ、MotoLAPアプリ上でタイム計測が始まることを確認します。
【コース設置・車両に関して】
●コース上を同時に複数の車両が走る場合
送信データには車両を区別するデータはありません。 コース内に複数の車両が走行している場合、自車以外のデータを拾う可能性があります。 自車以外のデータを無視するため、アプリケーションで受信強度を設定します。
上図の赤点線枠は弱い電波強度(例:-120db)、青点線枠は強い電波強度(例:-70db)とします。 受信強度を-120(弱い電波も拾う)と設定で走行すると、赤矢印①の走路区間で、 後続車や先行車のデータを受信する場合があります。また、コース上の走路距離が離れている 赤矢印②の走路区間でもデータを受信する可能性があります。
受信強度を-70(弱い電波強度を無視する)にすることで、走路上の受信区間を短くし、 他車のデータを拾わないようにします。このような状況を考慮し、最適な受信強度に設定にしてください。 そして、青矢印内では、他車がいない間隔で利用してください。
●電波強度(受信強度)の確認方法
電波強度は、送信器からデータを発信させ、実際の走路上でMotoLAPアプリの設定画面上に 表示される検知感度設定付近の「状態」表示の数値で、確認します。 走路上で、数か所確認し、最適な電波強度の受信設定をします。 モバイル本体ごとに、受信強度が変わるので、差分を考慮してください。
【複数の送信機の同期方法】
時間計測は、送信器内部で1/500秒単位でカウントし、そのカウンタ値を送信します。 このため、複数カ所で計測する場合は、送信機同士のカウンタ同期が必要です。
同期は、起動時に行います。電源接続後、点滅2回を繰り返します(約30秒)。 その間ている間に、一台目の送信器よりデータ送信させます(センサーを反応させます)。 そのデータを受信し、データに含まれているカウンタと同期します。 同期を完了すると、点滅から消灯(待機状態)に変わります。
※電源OFFでカウンタは消えます。電源ON時に毎回、同期が必要です。

消灯:センサーデータの受信待ち状態
点灯:センサーデータ検知、データ送信中
2回点滅:カウンタ同期待ち
3回点滅:エラー。電源を入れなおしてください。
【MotoLAP送信器 仕様】

大きさ
68mm x 42mm x 23mm
電源
5V / マイクロUSB TypeB
センサー入力I/F
3.5mmΦステレオミニプラグ
表示部
赤色LED
データ送信
Bluetooth
工事設計認証(技適)番号:201-140392
送信情報
・Bluetooth service用UUID
・MotoLAP送信器ID
・タイムカウンタ